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  3. 薬剤師の服薬支援という役割

薬剤師の服薬支援という役割

服薬支援の必要性について

高齢者の場合、いくつかの病気を抱えている患者が多く、飲み薬の種類や数が多い場合や、飲むタイミング・方法が複雑になってしまうことで、薬を飲み忘れたり、飲み間違えたり、飲むのをやめてしまったり、副作用等の問題も多くなることも多くなります。
また、認知症患者の場合には自分で薬を管理することも難しくなってきます。
近年、超高齢化社会に突入していますので、薬の飲み忘れや飲み残し等の問題が多く発生するようになり問題となっています。

薬剤を規定通りに服薬する「服薬コンプライアンス」が低下している状況では、正しい治療効果も発揮されることはありません。
こうした患者に対し、飲み忘れや飲み間違いを防ぐ為の薬剤師による「服薬支援」が重要な役割となってきます。
現在、薬局への外来だけではなく、自宅での在宅療養による服薬支援も行われるようになってきました。

服薬コンプライアンスが低下する理由には、様々な要因が考えられます。
患者自身による要因には、「どれが何の薬かわからない」といった服用方法についての誤解や服用忘れ、服用に対する不安、副作用の問題、薬の効能についての疑問等が考えられます。
また、錠剤やカプセル剤が飲みにくい、薬が取り出しにくいといった身体的理由、あるいは、薬代が高価であるという経済的理由等も要因の1つになります。

薬そのものにようる理由には、有害作用や処方内容が複雑で理解しにくいこと、薬の飲みやすさ、使用上の注意を気にすることへのストレスが考えられます。

服薬支援のポイント

85歳以上の高齢者では、5人に1人が老人性認知症とも言われています。
認知症ではなくても薬と上手に付き合えないケースが多々あります。
「薬を飲み忘れる」「同じ薬を飲んでします」「見た目が同じような薬と取り間違える」「薬の数が多く、自己判断で減らしてしまう」等があります。
したがって、薬の管理は、家族や介護の方が行うことがよいと考えられます。

さらに、高齢者は視力や聴力の低下が原因で理解力が低下しますので、薬剤師は入院患者への服薬指導を行い、薬の飲み方、効果、副作用、注意点等をわかりやすく説明を行うことがポイントです。
必要に応じて家族や介護の方にも服薬指導を行うこともあります。

服薬支援の注意点

高齢者の場合、複数の慢性疾患を持っている可能性が高く、高血圧症、糖尿病、骨粗鬆症等は、代表的な病気ですが、病気の数が増えるほど、薬の種類、数が増えますので、飲み忘れ、飲み間違いのリスクが高まります。
また、副作用のリスクも考慮が必要です。
また、薬同士の飲み合わせ、食品との食べ合わせ(薬物相互作用)への注意も必要であることを認識しておきましょう。