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薬剤師の現状と将来性

薬剤師の厳しい現状

「薬剤師」をしていると聞くと、「特別な職種でお給料もいいから将来安泰な職業でいいね」という話の流れになるのが、一般的な薬剤師という職業のイメージだと思います。
さらに、「売り手市場だから就職や転職も困らない」手堅い職業であるとも思われがちです。
かつて、実際に薬剤師は資格をとることができれば、ほとんど就職に困ることもなく、安定した生活が約束されている職業として多くの人が薬剤師を目指したものです。

しかしながら、この売り手市場の状況が変わりつつあります。
これから、薬剤師でも就職が難しい時代が来るのかもしれないと心配する声が上がっています。

薬剤師の将来性

薬剤師関連のサイトの紹介記事では「薬剤師不足」と書かれていることがほとんどですが、今現在も薬剤師の数は不足しているのでしょうか。
実際のところ、全国的に見て薬剤師の需要は減りつつあります。
医療現場での処方箋やカルテの電子化が進められていますので、薬剤師が行ってきた業務である入力作業もますます簡略化されています。

加えて、規制緩和がされたこともあり、薬局以外でもコンビニや、ネット上においても医薬品販売が普通に行われていますので、薬局に行って買うという人も減少すると考えられます。
また、薬の種類によりますが、「薬剤師」でなくても「登録販売者」という資格をとることで、販売することが可能になっているものもたくさんあります。
こうした変化を受けて、薬剤師の正規雇用を今までのように行う病院や薬局が少なくなっているのが現状のようです。

一方で、薬剤師を目指す人は相変わらず増え続けているという統計結果になっており、2004年くらいから私大において、ぞくぞくと薬学部が開設されています。
かつて50校以下だった薬学部のある大学は、すでに70校をゆうに超えています。
そうなると、時期的に2010年以降新設された大学(6年制)の卒業生が一気に社会に出て薬剤師として働くことになりますので、徐々に市場は飽和状態になり、就職活動にも影響が出始めて、厳しい内定争奪戦が起こるのではないかと想定されます。

薬剤師の今後の課題

実のところ、単純に日本全体が、薬剤師の飽和状態になりつつあるという訳ではありません。
地域によって薬剤師の需要と供給のバランスにばらつきがあるというのが正しい状況と言えるでしょう。
都市圏に人工が集中していますので、薬局、薬剤師はこぞって都市圏に集中してしまう傾向にありますが、医師や薬局は地方にも必要です。
現に、地方の薬局や病院では深刻な薬剤師不足と言われていますので、高い給料や手厚い待遇の求人募集をかけて薬剤師不足を解消しようとしています。

少子高齢化が進む日本では、これからも長く薬剤師を続けるのであれば、地方へ移住するだけではなく、薬剤師の業務そのものが変化していく可能性がありますので、多様化するニーズに対応できるスキルを磨いておくことがポイントです。